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コンピューター支援品質 (CAQ)

CAQ (Computer-Aided Quality) は、メーカーが設計から生産まで (「構想から店頭まで」) 一貫したプロセスと製品の品質確保に役立つ品質管理ソフトウェア (QMS) です。

コンピューター支援品質とは

「コンピューター支援品質」は「品質管理システム」と同じ意味で使用されることもありますが、CAQソフトウェアは QMS機能の一部を指すこともあります。具体的には、QMSソフトウェアには、品質計画または先行製品品質計画 (APQP)、製品ライフサイクル全体にわたる継続的な品質改善、および生産時の品質保証または品質管理が含まれます。CAQソフトウェアは、この最後の生産時の品質保証または品質管理を対象にしています。

望ましい製品とプロセスの品質を達成するためには、コアプロセス全体で品質のためのメソッドと活動を実践する必要があります。広義のコンピューター支援品質には、以下の構成要素が含まれます。

  1. 製品設計およびエンジニアリング段階向けの品質計画ソフトウェア。
  2. サプライヤーから原材料、部品、または複雑なアセンブリを調達するための品質保証ソフトウェア。
  3. 製品製造時に品質データを管理するための品質管理ソフトウェア。コンピューター支援品質ソフトウェアは、製品ライフサイクルのすべての段階において、プロセスの最適化、品質の一貫性、および製品の品質履歴の完全な文書化に貢献します。

今日の規制された製造業部門では、コンピューター支援品質ソフトウェアはISO 9001、IATF 16949 (自動車)、IAQG 9100 (航空宇宙)、IRIS (鉄道)、FDA 21 CFR Part 11 (食品医薬品)、GMP/GLP (試験所、プロセス産業) などの国際的なガイドラインや規格にも対応していなければなりません。

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CAQソフトウェアの利点

品質計画、品質保証、および品質管理業務にコンピューター支援品質ソフトウェアを活用することで、オペレーショナル・エクセレンスと顧客満足度が向上します。

継続的な改善とイノベーション

プロセスと製品品質の継続的な最適化を通じて、オペレーショナル・エクセレンスと顧客満足度が向上し、継続的な改善とイノベーションというメリットを享受できます。

不良の再発の防止

品質問題を積極的に特定・解決することで、不良の再発を防止し、オペレーショナル・エクセレンスと顧客満足度の向上を図ります。

不良率の削減

不良品の発生とそれに伴うスクラップや手直しのコストを最小限に抑え、全体的なオペレーション効率と製品品質を向上させます。

CAQソフトウェアの機能

コンピューター支援品質は、メーカーの検査計画管理、統計的工程管理 (SPC)、サプライヤー品質管理をサポートします。それぞれの詳細は、以下のとおりです。

検査計画管理 — プロセス、製品、およびサプライヤーの構造が複雑なため、プロジェクト・ライフサイクルの初期段階で効果的な品質計画と検査計画が必要です。検査計画管理は、 品質管理ソフトウェアの重要な要素です。ここでは、品質に関する社内のすべてのアクティビティを管理計画と一緒に定義し、製品品質とプロセス品質を確保します。

品質検査と統計的工程管理 — 統計的工程管理 (SPC) は、メーカーが製品ライフサイクル全体を通じて品質を測定および管理するのに役立ちます。統計的工程管理には、公差のばらつき検出、根本原因の特定、不良の修正が含まれます。一般的な統計的工程管理プロセスでは、管理図を作成して、生産に影響を与える可能性のある偶発的な品質要因と体系的な品質要因をグラフにプロットして区別できます。

サプライヤー品質管理 — 企業は品質向上とコスト削減の方法を絶えず模索しており、製品の部品とコンポーネントの供給をサプライヤーから受けることも多く、サプライヤーに対する確実な評価のプロセスは、それぞれの役割分担を明確化し、適切な期待値を設定するのに役立っています。このプロセスは、各サプライヤーの納品物を基準に準拠したものとし、ビジネス・パートナーとしての適格性を確認する際に、メーカーをサポートします。

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